これらの悩みにお答えします。
この記事を読んで分かること
価格があがる仕組み
ビットコインが高騰している3つの要因
変動への心構え
昨年(2020年)からビットコインの高騰が続いていますが、なんで高騰しているのか、みなさん知っていますか?
株式やFXと比較しても、その価格の変動幅が大きくて驚かれている方も多いと思います。
私もその一人で「どうしてこんなに上がり下がりが激しんだろう?」と不思議に感じていました。
しかし、時代背景やビットコイン市場をしっかり把握すると、その仕組みや要因が見えてきました。
そして、見えてくることにより、今後の値動きにも驚かず冷静な判断ができるようになってきました。
今回は、そんな「ビットコイン価格の変動」について、価格があがる仕組みや現在高騰を続けている3つの要因を、丁寧に説明していきます。
1.価格があがる仕組み

まずは「ビットコイン価格があがる仕組み」からです。
株式やFXも同様なのですが、そもそもどうして「価格があがるのか?」というところから説明していきます。
そこには「需要」と「供給」が関わってきます。
・需要:ビットコインを買いたい人
・供給:ビットコインを売りたい人
この「需要」が多くなってくると、価格があがってきます。
反対に「供給」が多くなってくると、価格はさがってきます。
昨年(2020年)の新型コロナウイルスでマスク価格が高騰したニュースが、いい例だと思います。
・需要:マスクを買いたい一般の人
・供給:マスクを売りたいお店
このマスクを買いたい一般の人が、マスクを売りたいお店を大幅に上回ったことにより、価格があがりました。
マスクを売りたいお店側は、マスクを買いたい一般の人の「需要」を少しでも抑えようと、価格をあげざるを得なかったのです。
このように「需要」と「供給」は、常にバランスを取ろうとあがったりさがったりを繰り返しています。
それが、株式やFXなどでよく見るチャートの値動きになっています。
この仕組みは、これから様々な投資をしていくうえで、またさらにこれから説明していく「ビットコイン価格の高騰要因」で非常に大切なポイントになってきますので、しっかりと押さえておいてください。
2.ビットコインが高騰している3つの要因

昨年(2020年)からビットコイン価格の高騰が続いていて、1月1日に75万円台で取引されていたビットコインが、12月の終わりには300万円台ちかくにまでいきました。
そんなビットコインですが、今年(2021年)に入っても高騰を続けています。
高騰しているのには、下記の3つの要因が考えられます。
1.法定通貨の懸念
2.企業の参入
3.市場規模が小さい
それぞれ一つずつ見ていきましょう。
1)法定通貨への懸念
一つ目は「法定通貨への懸念」です。
ここ最近は、新型コロナウイルスの影響から各国通貨の発行量を増やしています。
不景気のため景気対策の一環として重要なのですが、それが法定通貨への懸念へとつながってきているのが現状です。
法定通貨とは、日本円やドルなどの政府の中央銀行によって管理されている通貨のことを指します。
この法定通貨には発行上限枚数がなく、永久に発行することができます。
・通貨の発行量を増やす→通貨の価値がさがる→インフレになる
このようなサイクルで法定通貨の価値がさがり、インフレになっていきます。
価値というのは、その希少性から生まれてきます。
永久に発行できてしまう法定通貨に価値がつかなくなるのは、当然の結果であると言えます。
発行上限枚数が2100万枚とあらかじめ決められています。
そうした中で、ビットコインは需要が多くなって、ビットコインの枚数が少なくなってくると、当然その価値が増していき、価格があがってきます。
・新型コロナウイルスによる景気の悪化
・政府などの中央銀行に管理されていない
・発行上限枚数が、2100万枚と決められている
今後もビットコインへの需要は増していくと考えられますね。
2)企業の参入

二つ目は「企業の参入」です。
2020年後半以降、特にアメリカ企業のビットコイン保有への動きが加速しています。
・ペイパル(大手決済サービス企業)
・マイクロストラテジー(ビジネスデータ管理、分析サービス企業)
・ブラックロック(世界最大の資産運用会社)
このように大手企業がビットコインを資産価値の一部として、とらえ始めています。
これには、先ほどお話ししました「法定通貨への懸念」が背景にあると考えられます。
長引く新型コロナウイルスの影響により、長期的な「法定通貨への懸念」から資産をビットコインへ変えようとしている動きが見てとれます。
今年(2021年)も、この動きがまだまだあると考えられますから、ビットコインへの需要は増していきそうです。
3)市場規模が小さい
最後三つ目は「市場規模が小さい」ことです。
株式やFXの世界に比べると、ビットコイン(暗号資産全体)はまだ出てきたばかりで参加している人が少ないため、規模は当然小さいです。
ですから、ひとたび大きなニュースがあると株式やFXと比べものにならないくらい、価格が変動してしまいます。
ウソか本当か分かりませんが、先日(2021年1月29日)もイーロンマスク氏(電気自動車メーカーテスラの創業者)がツイッターのプロフィールを「#bitcoin」と変えただけで、ビットコインの価格が数分間で約15%ほど値上がりしたと話題になっていました。
このように「市場規模が小さい」ので個人のような少しの変化に、まるで「てこの原理」かのように価格が反応してしまいます。
以上、三つの要因からビットコイン価格は、需要を増し高騰していると考えられます。
2021年も、ビットコインから目が離せません。
3.変動への心構え

ここからは、そんな変動の激しいビットコイン投資を行う上での「心構え」を一つ話していきます。
冷静に投資をしていく一つの参考として、読んでみてください。
ずばり結論は「長期目線を持つこと」です。
先ほどお話ししましたとおり、ビットコインへの需要は今後増していくと考えられます。
そこで、短期的な売買を目的とするのではなく「長期目線での保有」を考えましょうということです。
もちろん、これが正しいなんてことは言いません。
ですが、初めてビットコイン投資を行う人が多いと思いますので、日々の激しい価格変動に精神すり減らすくらいなら、いったん保有したビットコインを忘れるくらいの勢いで「長期目線」を持ってみるのもありだと考えてます。
ビットコインに将来性を感じているなら「長期目線での保有」で大きなリターンを得られるかもしれません。
この心構えは、あくまで一つの参考です。
4.まとめ

今回は「ビットコイン価格の変動」について、価格があがる仕組みや現在高騰を続けている3つの要因を説明してきました。
おさらいしましょう。
<価格があがる仕組み>
・「需要」と「供給」が関係している。
<ビットコインが高騰している3つの要因>
法定通貨への懸念
・新型コロナウイルスの影響から各国通貨の発行量を増やしている。
・それが法定通貨への懸念へとつながってきているのが現状。
企業の参入(特にアメリカ企業)
・ペイパル(大手決済サービス企業)
・マイクロストラテジー(ビジネスデータ管理、分析サービス企業)
・ブラックロック(世界最大の資産運用会社)
市場規模が小さい
・出てきたばかりの市場で参加している人が少ないため、規模が小さい。
・なので、ひとたび大きなニュースがあると価格の変動が激しくなる。
<変動への心構え>
・「長期目線を持つこと」です。
大きな価格の変動は、これからも当然あると考えられます。
その都度「どうして今、こんなに大きなを変動しているんだろう?」と疑問を持つことが大切です。
自分でしっかりと分析して、冷静にビットコイン投資をおこなうクセをつけられるといいですね。
では、最後までありがとうございました。